
ナパ・ヴァレーでイタリアの情熱を伝えるワイナリー「カモミ」
カモミ・ワイナリーは、アメリカ・カリフォルニアのナパ・ヴァレーで設立されたイタリア系ワイナリーです。
「カモミ」という名前は、創業者たちがイタリアで所有していた畑の元オーナー“モミ”に由来し、イタリア語で“モミの家”という意味を持ちます。
創業は2006年。ダリオ・デ・コンティ、ステファノ・ミゴット、ヴァレンティーナ・グオロ・ミゴットの3人のイタリア人が、「イタリアの食とワイン文化をナパ・ヴァレーに根づかせたい」という想いから立ち上げました。
それぞれに豊かなバックグラウンドを持ち、ダリオはヴェネト出身で14歳からワインづくりに携わり、醸造学の博士号を取得。ステファノは3代続くワイン生産者の家系で、12年に及ぶ本国での経験を積んだ後にアメリカへ渡りました。ヴァレンティーナは1997年に単身渡米し、自立心あふれるエネルギーでチームに加わります。

誰もが気軽に楽しめる“イタリア流”のワインと食のスタイル
カモミのワインづくりの哲学は、「家族や友人と、食事とともに楽しめるワイン」。
難しい知識や堅苦しいルールではなく、「良い料理は良い素材から、良いワインは良いブドウから」という、シンプルで本質的な価値観が根底にあります。
その哲学はやがて、“ワインだけでなく、本格的なイタリアの料理も一緒に楽しんでもらえる場所を作りたい”という想いにつながり、ナパ・ヴァレーにレストラン&ピッツェリアをオープン。
シェフでもありアーティストでもあるヴァレンティーナの手によって、まるで本場イタリアにいるような体験ができるこのレストランは、ナポリ・ピッツァ協会(AVPN)から正式認定も受けており、アメリカ国内でもわずか76店舗しかない本格派です。
このように、「カモミ」はナパ・ヴァレーという地で、イタリアの温もりある食文化と本格ワインを融合させた、ユニークな存在感を放っています。

オーガニック自社畑とともに育む、モダンなイタリアワイン
カモミは現在、ナパ・ヴァレーのカーネロス地区に3つの自社畑を持ち、いずれもオーガニック栽培を実践しています。
・クレセンド・ヴィンヤード(約12エーカー)
1970年代に植えられたオールド・ヴァインを含む歴史ある畑。
・セルカンド・ヴィンヤード
クレセンドから1.6kmほど北に位置する隣接地。
・ワイルド・ホース・ヴァレー
海抜約427メートルの高地で、シャルドネやピノ・ノワールに最適な環境。
これらの畑では、ピノ・ノワール、シャルドネ、メルローなどを中心に栽培。さらに、契約農家からも高品質なブドウを仕入れ、厳密な品質管理のもとで醸造を行っています。
伝統的なイタリアのワイン造りをベースにしつつも、ナパ・ヴァレーの可能性を最大限に活かした“モダン・イタリアワイン”。
それがカモミのワインです。豊かな果実味と食事との親和性に優れたスタイルは、多くのワインラバーを惹きつけています。
