商品について
こちらの「ラ・クアドリーヤ」は、ただのワインではありません。
世界中の醸造家が羨む名門ストルプマン。そこで働くクルーたちが、指示に従うだけの労働者ではなく、自らの誇りを懸けてブドウと対話する「農夫(ファーマー)」として造り上げる特別なキュヴェです。
かつては造り手たちだけが楽しむ「隠し酒」でしたが、現在はその利益のすべてが彼らと家族の生活を支えるボーナスとして直接還元されています。
グラスを傾けることがカリフォルニアの地で汗を流す彼らの笑顔に直結する、この「飲んで応援したくなる」温かなプロジェクトは、毎年異なるクルーの姿を描くラベルと共に世界中のファンに愛されています。
ヴィンテージ情報
冬の降雨で生育は3〜4週間遅れたものの、夏場に極端な暑さがなかったことで糖分は均一かつ緩やかに蓄積されました。
8月末になっても糖度が上がらず完熟には程遠い状態でしたが、10月初旬に全ての区画が一斉に完熟のピークを迎え、クルーをフル稼働させ収穫優先順位を調整するなか一部のマイクロ区画では計画より1〜2日長く樹に留める判断をせざるを得ませんでした。
これらのロットは規定により自動的に「ラ・クアドリーヤ」へと格下げされましたが、本来は単一畑の上位キュヴェになるはずだったブドウがブレンドされたことで、結果的に2023年は例年以上にしなやかで上質な味わいとなっています。
生産者自身も「50ドルクラス(約7,500円〜)のカリフォルニアワインを凌駕するクオリティになった」と言及している特別なヴィンテージです。
醸造
ルーベン・ソラザーノが管理する近隣畑のブドウを30%含み、ストルプマンのエステートブドウと贅沢にブレンドしています。
全体の20%は、ブドウを房ごと発酵させる「全房発酵」を採用し、コンクリートタンクで平均22日間かけて丁寧に発酵の後、フランス・エルミタージュの森から切り出された500Lのフレンチオーク「パンチョン(大樽)」で9ヶ月間熟成させます。
新樽ではない「ニュートラルオーク(古樽)」を使用することで、樽の香りを過度につけることなく、石灰質土壌由来のピュアな果実味としなやかな質感を最大限に引き出しています。
テイスティング・コメント
グラスから溢れ出すのは、柔らかなラベンダーの香りと、シラー種らしいスパイシーなブラックペッパーのアクセント。
口に含んだ瞬間、2023年ヴィンテージを象徴する「シャキッとした赤いベリー」の鮮烈な果実味が広がり、続いて「ジューシーなプラム」を思わせる濃密でしなやかな質感が重なります。
中盤から後半にかけては、ストルプマンらしい重厚なコクと、石灰質土壌由来の清々しさが絶妙なバランスで調和。
しっかりとした飲み応えがありながら、驚くほど滑らかで洗練された余韻が続きます。
飲み頃温度
オススメ料理
牛赤身肉のグリルやラムチョップのハーブロースト、鴨肉のローストといった肉料理はまさに王道のペアリング。
さらには、タレの焼き鳥やマグロのレアカツ、ナッティーなハードチーズともお楽しみいただけます。
生産者情報
STOLPMAN VINEYARDS(ストルプマン・ヴィンヤーズ)
「最高のシラーを造るならストルプマンのブドウで」と名だたる醸造家たちが口を揃える、サンタ・バーバラの名門「ストルプマン・ヴィンヤーズ」。
カルトワイン「シネ・クア・ノン」をはじめとする著名ワイナリーがその品質を認め、長年にわたりブドウの供給を受けていることでも知られています。
設立者のトム・ストルプマンが25年以上前に見出したこの地は、地表を覆う粘土質の下にライムストーン(石灰質)の層が深く続く、稀有なテロワールを誇ります。
徹底したドライファーミング(無灌漑農法)によってブドウの根を地中深くまで伸ばし、自らの力で成熟させることで、土地のエネルギーを凝縮した比類なきブドウを育んでいます。
現在は二代目のピート・ストルプマンがその哲学を受け継ぎ、伝統を重んじながらも、ラジャ・パーとの共同プロジェクトや、革新的な「So Fresh」シリーズといった新機軸を次々と展開。
土地の個性を多角的に表現する、カリフォルニアにおけるローヌ品種の第一人者として、世界中のソムリエから絶大な支持を集めています。