ドメーヌ・ジョセフ・ロティ|ブルゴーニュ・ジュヴレ・シャンベルタンの名門ワイン生産者
1610年から続く家系と継承の物語
ブルゴーニュ、そしてジュヴレ・シャンベルタンを深く愛する人々が特別な存在として語る名門、それがドメーヌ・ジョゼフ・ロティです。
その歴史は家名として1610年まで遡る非常に古い家系であり、1817年に最初のブドウの区画を購入してドメーヌとしての歩みを始めて以来、先代当主の代で家系23代目、ドメーヌとしては11代目を数えます。
1960年代後半にドメーヌを継承した先代のジョゼフ氏は、その類まれなる手腕で家名を世界に轟かせましたが、2008年8月に惜しまれつつこの世を去りました。
その後、2003年から現場を支えていた弟のピエール・ジャン・ロティ氏と共に、息子のフィリップ・ロティ氏が栽培や醸造の全てを引き継いだものの、そのフィリップ氏までもが2015年10月に若くして急逝するという悲劇に見舞われ、ドメーヌは大きな試練に直面することとなります。
現在は、フィリップ氏の存命中から実質的に采配を振り名声を高めてきた弟のピエール・ジャン氏が12代目当主として跡を継ぎ、父と兄の意思を継承しながらさらなる発展のために意欲を燃やしています。
ドメーヌ・ジョセフ・ロティの醸造スタイル|伝統を貫く、古典的なワイン造り
その醸造法は伝統的かつ古典的なスタイルを貫いており、上面開放タンクで温度管理を徹底しながら、今なお手作業で丁寧なピジャージュ(櫂入れ)を行っています。
約3週間の発酵を経た後は、最上のトロンセ産とヴォージュ産の樫樽を用い、一年近く、あるいは約18ヶ月間にわたる熟成期間へ。
特級畑を除き、通常は50%の新樽と50%の1年樽を使用し、非清澄・非濾過で瓶詰めされるワインは、モダンの要素を巧みに取り入れたクラシカルな美しさを湛えているのが特徴です。
近年、D.R.C(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)と全く同じブドウ選別機やプレス機などを新たに導入したことで、伝統のスタイルはそのままに、より凝縮されたピュアな味わいの表現を可能にしました。
こうした飽くなき精度の追求によって、改めてこのドメーヌの持つ凄まじいポテンシャルが世に知らしめられ、世界的な評価をさらに揺るぎないものとしています。

歴史を刻む古木と、所有畑のテロワール
ドメーヌ最大の誇りは、ジュヴレ・シャンベルタンでも群を抜く「古木の多さ」にあり、平均樹齢は40年から50年、中には100年を超える極めて希少な区画も存在します。
栽培においては、環境に配慮したリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践し、化学肥料を一切排した土壌で、厳格な収量制限を行いながらブドウの質を追求してきました。
こうして得られた小粒で健全な一房こそが、ロティ特有の驚異的な凝縮感、そして何十年もの熟成に耐えうる強靭な骨格を生み出す源泉です。
大地のエネルギーを吸い上げた古木から、一切の妥協なく造り出されるワインは、まさにこの地が持つポテンシャルの結晶といっても過言ではありません。
【主要所有畑とテロワールの特徴】
所有面積は全体で約7.0haに及び、代名詞であるピノ・ノワールのみならず、シャルドネやピノ・ブラン、さらにはアリゴテといった多様な品種がそれぞれのテロワールで大切に育まれています。
シャルム・シャンベルタン・トレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ(特級)
1881年植樹という驚異の超古木を擁する、ドメーヌの至宝です。
わずか0.16haの区画から、深淵な余韻を放つ究極の1本が生まれます。
マジ・シャンベルタン(特級)
所有面積は0.12ha。
特級の中でも繊細さと力強さのバランスが秀逸で、複雑なスパイス香が漂う気品ある味わいを堪能できます。
グリオット・シャンベルタン(特級)
面積わずか0.08haという、極めて希少な「幻」のキュヴェ。
官能的なまでに華やかで優美な個性が、飲み手を魅了して止みません。
ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・フォントニ(1級)
特級畑に隣接する絶好の立地を0.4ha所有。
1級格ながら特級に匹敵するリッチさと、ロティらしい強靭な骨格を見事に備えています。
ジュヴレ・シャンベルタン・キュヴェ・ド・シャン・シェニ(村名)
特級シャルム・シャンベルタンの真下に位置する優良区画です。
村名ながら古木の恩恵を存分に受け、驚くべき厚みを感じさせてくれます。
マルサネ各キュヴェ(村名)
「レ・ウーズロワ」や「クロ・ド・ジュ」など多彩な区画を所有。
マルサネの地位を格上げした立役者として、比類なき完成度を誇ります。
※インポーター情報を基に構成