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イタリア、トスカーナ地方の銘醸地モンタルチーノ。その中心から南西へおよそ5km進むと、標高507mに位置する見晴らしの良い村、レ・プラータが広がります。はるか南西にはティレニア海を望むこの地は、かつて冷涼すぎてサンジョヴェーゼの栽培には不向きだと考えられていました。しかし、その常識を覆したのが、1993年創業の家族経営ワイナリー、レ・ポタッツィーネです。創業者ジュゼッペ・ゴレッリは、「適切な栽培をすれば、フレッシュで個性的なブルネッロが生まれる」と確信し、妻ジリオーラと共にこの土地の購入を決断します。
最初に手に入れたのは、ワイナリーに隣接する標高507mの3haの畑。常に風が吹き抜ける爽やかで冷涼な気候は、香り高くフレッシュなブドウを育むのに理想的でした。近年、温暖化の影響でモンタルチーノの多くの生産者が高標高の畑に注目していますが、かつて見向きもされなかったレ・プラータの畑は今、質の高いサンジョヴェーゼを生み出すエリアとして世界的に認知されています。ジュゼッペの先見の明が、この地の可能性を最大限に引き出したのです。
レ・ポタッツィーネが所有するのは、わずか5haの希少な畑。1996年には、レ・プラータから約15km南下したサンタンジェロ・イン・コッレ村に位置するラ・トッレの畑2haを新たに購入しました。ラ・トッレは、ブルネッロの重鎮リジーニのトップキュヴェ「ウゴライア」に隣接する恵まれた区画で、標高は450m。レ・プラータに比べると気温が高く、果実味豊かで力強いブドウが育ちます。この標高差のある二つの区画を自由にブレンドできることこそ、レ・ポタッツィーネの最大の強みです。冷涼なレ・プラータからはエレガンスとフレッシュさが、温暖なラ・トッレからは骨格と厚みがもたらされます。どちらの畑もブルネッロの格付けですが、畑での選果、マロラクティック発酵後のバレル・セレクションという2回の選定を経て、およそ半分もの量が贅沢にもロッソに格下げされて瓶詰されます。小規模畑かつ厳しいセレクションを経て生まれるブルネッロは至上の味わいであるだけでなく、その希少価値は計り知れません。異なる個性を自在に操ることで、ブドウの成熟が難しい年でもお互いが補完し合い、見事なバランスと複雑さを持つ、極めて完成度の高いワインが生まれるのです。栽培は2019年に認証を取得したオーガニックで行われ、醸造では可能な限り自然なアプローチを追求します。発酵は野生酵母のみを使用し、マセラシオンも時間をかけてゆっくりと。熟成には伝統的なスラヴォニア産オークの大樽を用いますが、特注で厚みを1cm増した6cmの樽材を使用しています。これは、ブルネッロの長い法定熟成期間中にワインが過剰な酸素に触れて疲弊するのを防ぎ、還元状態を保つことで、長く優美でみずみずしい果実味と長い余韻を備えたワインを造り上げるためです。同様の理由で、一度に大量の酸素と触れる澱引きも最小限に抑える徹底ぶりです。
レ・ポタッツィーネのワイン造りの根底にあるのは、「Harmony, Finesse, Cleanliness(調和、繊細さ、清らかさ)」という明確な哲学です。ワイナリー創業以前、ジュゼッペは栽培専門家としてブルネッロ協会で16年間もの間、イタリアワイン界の伝説的存在であるジュリオ・ガンベッリと共に働いていました。ガンベッリと共に全ての生産者を巡り試飲や助言を行っていた経験は、彼のワイン造りの思想に色濃く影響を与えています。
Vinous誌からは「創設から歴史が浅いにも関わらず、モンタルチーノのトップ生産者の1つとして世界的に認知されている」「ヴィンテージ、土地、品種の個性を最高の精度で表現する洗練されたブルネッロ」「気絶するほどに美しく、大満足なワイン」と大絶賛されています。DecanterやWine Advocateでも軒並み高い評価を得ており、サンジョヴェーゼという品種の個性を捉え、洗練されたブルネッロを生み出す造り手として高く評価されています。また、2017年ヴィンテージからは、ジュゼッペと同様にジュリオ・ガンベッリの下で学び、現在は世界的人気を誇るモンテヴェルティーネでコンサルタントを務めるパオロ・サルヴィを醸造家として招聘し、新体制の下、さらなる品質の高みを追求しています。
※インポーター資料より引用
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