メゾン・マムのシャンパーニュの魅力と歴史
フランス、シャンパーニュ地方のランス。
ここから、世界を魅了するメゾン・マムのシャンパーニュの旅は始まりました。
揺るぎない哲学「Only the Best~最高のシャンパーニュだけを~」
1827年の創業以来、2世紀あまりを経た今も、創業者の一人、ジョルジュ・エルマン・マムの掲げたビジョン「Only the Best~最高のシャンパーニュだけを~」は、メゾン・マムの全ての活動を導く理念です。
この妥協なき哲学は、ブドウ畑への深い愛情、伝統的なクラフトマンシップへの敬意、そして革新的なアプローチを尊重する姿勢を生み出し、メゾン・マムの唯一無二のスタイルを確立しました。
かつて「the most expensive, therefore the best(最も高価なシャンパーニュ、だからこそ最高の品質)」というスローガンが用いられたように、メゾン・マムは創業当初から一貫して、高品質のための対価を惜しまない姿勢を貫いてきました。
名門マム家を築いた歴史と権威の象徴
メゾンを創業したフォン・マム家は、中世から続くドイツの名家のひとつに数えられます。
1761年にワイン造りに携わり始めた情熱は、19世紀初頭にフランスへと引き継がれ、1827年に正式にメゾンが創業されました。
1852年、ジョルジュ・ヘルマン・マムが会社を引き継ぎ「G.H.MUMM et Cie」に改称。
彼は品質追求の姿勢を重視し、メゾンの礎を築き上げました。

コルドン・ルージュとヨーロッパ王室御用達の栄誉
伝統と革新の象徴「コルドン・ルージュ」の誕生
1876年、ジョルジュ・エルマン・マムは、キュヴェ ブリュットのボトルネックに赤いシルクのリボンを装飾するという、メゾンの運命を決める決断をしました。
これは、フランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章の綬からヒントを得たもので、「コルドン ルージュ」と名付けられ、この視覚的なインパクトと卓越した品質が結びつき、瞬く間にメゾンのアイコンとなりました。
19世紀には、より多くのクリュとリザーブワインを使用した複雑なブレンドのブリュット・シャンパーニュとして、シャンパーニュ界に多大なインパクトを与えています。
発売以来、各界の著名人たちに愛され、ポスターアーティストの作品や映画にも登場。
その創造性は名高いシェフの作品とも密接に紐づき、今日でも高級料理(オートキュイジーヌ)の席に欠かせない存在です。
ヨーロッパ王室御用達の栄誉と探求の精神
メゾン・マム独自のスタイルは、ヨーロッパ各国の王室に愛され、特に1904年には英国王室御用達のシャンパーニュに指定されるという栄誉を賜りました。
現在でも、ボトルのネックには、その証である英国王室御用達の紋章が記されています。
また、メゾン マムは常に革新と探求を続けており、1904年には南極のシャルコー探検を後援しました。
それ以来、スポーツや冒険の分野で様々な革新のシーンを支援し続けています。

卓越したテロワールとサステナブルなシャンパーニュ造り
グラン・クリュへのこだわりと品質管理
メゾン マムのシャンパーニュ造りの根幹を成すのは、テロワールへの深い愛着です。
揺るぎない権威を支えるのは、この確固たる品質の土台に他なりません。
所有ブドウ畑
総面積はおよそ218ヘクタール
格付けの高さ
メゾン マム所有のブドウ畑はシャンパーニュ地方の格付け(エシェル・デ・クリュ)において98%が非常に高い評価を受けています。
グラン・クリュへの集中
そのうち160ヘクタールがグラン・クリュに格付けされており、最も優れた畑を持つとされる8つの村(アイ、ブジー、アンボネ、ヴェルジー、ヴェルゼネ、マイイ、アヴィズ、クラマン)に集中しています。
主要品種であるピノ・ノワール(約78%を占める)はモンターニュ・ド・ランス地区で、シャルドネはコート・デ・ブラン地区にあるクラマンとアヴィズのグランクリュで、ピノ・ムニエはヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区で栽培されています。
品質へのこだわりと革新的な製法
メゾン マムでは非常に早くから、各畑におけるブドウの栽培から重要な工程である圧搾に至るまでのあらゆる工程において、極めて厳格な品質管理体制を確立することの重要性を認識していました。
畑での圧搾
革新性とテロワールへの愛着を強く持ち、ブドウを傷めるリスクを軽減するため、所有するそれぞれの畑に圧搾機を設置するという当時としては画期的な取り組みを導入しました。
1840年にヴェルゼネに最初のブドウ畑を購入すると同時に設置した圧搾機は、今もなお使われています。
高品質なブドウの確保
メゾン マムはまた、ブドウの搾汁を購入するのではなく、優れた畑を有する生産者から直接ブドウを買い付けるという、当時としてはまだなかった供給体制を確立しました。
>これにより、自分たちでブドウの品質を確認してから圧搾することが可能になり、「Only the Best」の姿勢を理解する生産者との間に、本物のパートナーシップを築くことにもつながりました。
熟練の技術と長期熟成
約2世紀にわたり、メゾン・マムは最高のサヴォアフェール(専門技術)を追求し続けています。
メゾンのセラーは、70年もの歳月をかけて手掘りされた全長25kmにも及ぶ広大なものです。ボトルはここで規定より長い熟成期間を経て、きめ細やかな発泡と、フレッシュで深みのある味わいを育みます。
ブレンドは、セラーマスターと専門家チームが毎年約2,000ものサンプルを試飲し、メゾン マムの一貫したスタイルを維持する極めて繊細な技術です。
未来へ繋ぐ、サステナブルな挑戦
メゾン マムは、創業の精神である革新性を、環境への配慮にも活かしています。
2020年初めに自社区画で化学除草剤ゼロの方針を実施し、シャンパーニュ地方でもいち早くサステナブルな栽培へ移行しました。
ブドウ畑の100%が「シャンパーニュ地方における持続可能なブドウ栽培」と「高い環境価値」の二重認定を受けています。
また、環境負荷を低減し、従業員の労働条件を改善するため、除草作業を支援するロボット「Bakus(バクス)」をシャンパーニュ地方で初めて導入するなど、新たなアプローチを開拓しています。
最高のテロワール、揺るぎない哲学、そして飽くなき革新性の結晶。
それこそが、世界に認められたメゾン・マムのシャンパーニュなのです。
※インポーター資料より引用