
トリンバック|400年の歴史が紡ぐアルザスの名門
1626年に創業し、4世紀13代にわたって歴史と伝統を家族経営で育んできたアルザスきっての名門ワイナリー、トリンバック。
長年ワイン造りを支えた故ピエール氏をはじめとする造り手たちの情熱により、銘品としてその名を馳せる「クロ・サンテューヌ」をはじめ、数々の優れたワインを生み出して世界中のワインラヴァーを魅了しています。
【世界屈指の評価を誇るアルザスの至宝】
トリンバック家では、13世代にわたり最上のアルザスワインを完成させるべく努力を重ね、確固たる信頼を築き上げました。
1898年には、8代目フレデリック・エミール氏の造ったワインがブリュッセルの国際ワインコンクールで最高位の賞を獲得し、一躍国際的に脚光を浴びることになります。
中でも1979年からテクニカルディレクターを務めた故ピエール氏は、アルザスで“purist”と呼ばれるほど純度の高さを徹底して求めるワインメイキングを行い、バランスやピュアさ、一貫性、ミネラル感を大切にすることでテロワールの表現を可能にしました。
彼はドメーヌ・ルフレーヴの故アンヌ・クロード・ルフレーヴ氏やコント・ラフォンのドミニク・ラフォン氏、エゴン・ミュラー氏など名だたる生産者とともに、2006年にデキャンタ誌にて「世界のTOP10白ワインメーカー」の一人に選出されたほか、2016年にはフランスのワインガイド誌マグナムにて「10人のリースリングマスター」の一人に名をつらね、フランスのワイン評価誌ベタンヌ+ドゥソーヴ2017にてパーソナリティ・オブ・ザ・イヤーを獲得した経歴の持ち主です。
ワイナリーは、長年一同を牽引してきたピエール氏の偉大な遺志を継ぎ、現在はジャン・トリンバック氏、および13世代目にあたる4人の子供たちを中心に運営され、伝統や妥協なきスタイルがしっかりと守られています。
その揺るぎないノウハウが引き継がれた結果、2021年にはワイン&スピリッツ「TOP100ワイナリー」に選出されるなど、今なお世界中からアルザスワインの模範的存在として認められ、他の追随を許すことはありません。

至高のリースリングを育むワイナリーの偉大な畑
トリンバックが居を構えるリボヴィレ村は、ヴォージュ山脈に囲まれることで雨風から守られた豊富な日照量に恵まれているだけでなく、その土壌も石灰岩や砂岩、泥土、粘土などが混ざり合う複雑な地質を有しており、この素晴らしい自然の恩恵のもとでブドウが成長することにより、ワインには豊かなアロマが備わります。
トリンバックの輝かしい功績を支える畑の1つが「クロ・サンテューヌ」であり、トリンバック家が200年以上前から所有する1.67haの極小の畑では、現在も樹齢60年以上の一級品のリースリングが育てられているのが特徴です。
また、グラン・クリュを保有する面積の広さでも知られており、アルザスにおけるグラン・クリュが全体のわずか4%しかない中、トリンバックでは60haの所有畑のうち30%をこれらグラン・クリュが占めています。
【トリンバックの名を高めた至高の白】
ワイナリーの地位を確固たるものにしているのが、アルザス最高のリースリングに留まらず、世界最高峰の白ワインの一つとも称される「クロ・サンテューヌ」の存在です。
今でこそ当たり前になった単一畑でのワイン造りですが、クロ・サンテューヌは時代に先駆けて1919年から生産されており、アルザス地方のグラン・クリュ制度が制定された1975年には既に圧倒的な知名度を誇っていたため、ロザケールという特級畑の一画でありながらも敢えてグラン・クリュを名乗らず、現在でも孤高の存在として君臨し続けています。
この貴重なブドウを使用して造られるクロ・サンテューヌは、長期の熟成ポテンシャルを備えたトリンバックのトップ・キュヴェであり、その年間平均生産量は僅か7,000~8,000本ほどしかありません。
あのロマネ・コンティの畑の面積が1.8haであることと比較しても、1.67haという極小の畑から生まれるその希少さは、まさに「アルザスのロマネ・コンティ」と呼ぶに相応しい至高のステータスを誇ります。
世界的に著名なワイン評論家であるヒュー・ジョンソン氏が「アルザスで最も偉大なリースリング」と絶賛しているほか、1989年に世界最優秀ソムリエに選ばれたセルジュ・デュブス氏も「ワイン愛好家が味わうことを夢見るリースリングがあるとすれば、それがクロ・サンテューヌだ。上品で洗練されており、トリンバックの真髄はこの豊かなミネラル感にある。」と最大級の賛辞を寄せるなど、世界中のリースリング愛好家にとって憧れであり、垂涎の的となっているのです。
【クラスを超えた品質を生むブレンドの秘密】
トリンバックは手頃な価格帯のワインであっても極めて高品質なことが大きな魅力の一つであり、その秘密は彼らが誇る優れた自社畑の存在。
古くから名門として君臨してきたトリンバックは、アルザス地方でも4番目の規模を誇る60haの自社畑を所有しており、そのうちの30%が特級畑(グラン・クリュ)に該当しますが、アルザス地方全体のブドウ畑に対する特級畑の割合がわずか4.5%にすぎない事実は、トリンバックがいかに優良な一等地を所有しているかを如実に示しています。
トリンバックは元々、アルザスにおける特級畑の認定基準が甘すぎるとして当時のグラン・クリュ制度に反対する姿勢をとっていた生産者の一人であったため、これらの優れた特級畑のブドウを個別にボトリングして誇示するのではなく、自分たちの目指すブレンドに合わせて適宜贅沢に用いることこそが、トリンバックが造るすべてのワインの品質を根底から支えている強みです。
例えば、「リースリング セレクション・ド・ヴィエイユ・ヴィーニュ」にはクロ・サンテューヌと同じ特級畑ロザケールのブドウが15%前後、また「リースリング・レゼルヴ」にはキルシュベルグ・ド・リボヴィレという特級畑のブドウが10%前後ブレンドされています。
どちらのワインも比較的手頃でありながら、評論家から価格を大きく超える高い評価を得ているのは、この一級品のブレンドが納得の理由となっているからだと言えるのです。

トリンバックのワイン造り|辛口アルザスワインへのこだわり
トリンバックでは丁寧な剪定やブドウ樹を健全に保つための革新的な技術を採用し、定期的な土壌耕作を行うなど、自然を守ることを第一に考えた栽培方法を導入しています。
剪定や樹齢によって適度な分量に調整されたブドウは収穫時と醸造前にさらに厳しく厳選され、そのブドウに対する徹底したこだわりは、トリンバックが厚い信頼を寄せる契約栽培農家においてもしっかりと追求されているのが特徴です。
品種ごとの瑞々しい特徴を引き出し、テロワールの個性を余すことなく表現するため、収穫されたブドウは穏やかに圧搾された後、果汁に負担をかけないグラヴィティシステム(ポンプを使わず、重力だけで果汁やワインを移動させる方法)によって優しく醸造所へ運ばれ、ステンレスタンクと古樽を用いて発酵されます。
伝統を重視しながらも新しい技術を取り入れたバランスの良いワインメイキングが実践される中、トリンバックではブドウ本来のフレッシュな酸を保つため、ピノ・ノワール以外の品種には一切マロラクティック発酵(リンゴ酸を乳酸へ変えて酸味をまろやかにする工程)を行いません。
また、豊かな果実味を損なわないよう、ワインは収穫翌年の春から夏にかけて瓶詰めされ、一定期間の瓶内熟成を経てからリリースされますが、一部のワインに関しては7年間という長期間に及ぶ瓶内熟成を行う場合もあります。
トリンバックのワインが高い品質と完璧なバランスを保ち続けている背景には、こうした惜しみない「時間の経過」があるのです。
【ソムリエが称えるガストロノミックなワイン】
ワイン造りに新しいオーク樽を使用しないアルザスワインは一般的に食事に合わせやすいとされていますが、その中でもトリンバックが誇る洗練されたドライ(辛口)スタイルは群を抜いた存在。
その品質は、エントリーレンジのワインほどコストパフォーマンスが高いとも言われ、世界中のトップソムリエから絶大な支持を獲得するとともに、フランスの星付きレストランの多くで定番として採用されています。
そんなトリンバックのワインは、「食事とともに楽しめるワイン」を造る明確なポリシーのもと、果実味、酸味、ミネラル感が見事なバランスに整えられており、あらゆる料理に寄り添う高いフードフレンドリーさこそが最大の魅力。
ブドウ本来の味わいを活かした透明感溢れる辛口のスタイルと、ピュアな果実味、優れたフィネスは合わせる料理を選びませんが、鮨や刺身、魚の塩焼き、天ぷらといった素材重視でシンプルな味付けの和食と合わせることで、その真価を遺憾なく発揮されます。
※インポーター情報を基に構成