シャトー・ド・ムルソー──新オーナーによる改革で生まれ変わった伝統のシャトー
ボーヌの街から南に8km下ると
グランクリュ街道沿いに見えてくるのがシャトー・ド・ムルソー。
所有畑のポテンシャルの高さを活かした最高レベルのワイン造りによって、
2012年以降は「ブルゴーニュの隠れたダークホース」と評されています。
以前は「建物こそ立派だが味わいに関して特筆すべきことではない造り手」というイメージを持つ人もいましたが、
現在のシャトー・ド・ムルソーは以前とは全く別物であると断言できます。

オリヴィエ・アレイによる大胆な改革と新ディレクター、ステファン・フォランの挑戦
変化のきっかけは、2012年にフランスの著名な資産家であり
世界2位の流通企業カルフールの筆頭株主でもある
アレイ・ファミリー直系のオリヴィエ・アレイが新オーナーに就任したこと。
彼はその潤沢な資金をもとに大きな改革を行いました。
まずブシャール・ペール・エ・フィスのCEOを務めたステファン・フォランを、
ドメーヌの総指揮をとる新ディレクターに引き入れました。
その後、今まで使用していた樽を一掃し、樽メーカーを
タランソー、フランソワ・フレール、セガン・モローのみに変更、
3年以上経過した樽の使用をやめました。
続いてブルゴーニュにまだ3台しかない最新の光学式選果台を導入。
「雹害に悩まされた2012年~2014年の各年で使用したところ。驚くほど効果が
あった。我々の2013ヴィンテージが絶賛されたのは間違いなくこのマシンのおかげだ」とステファンは語っています。
また、赤ワインの醸造に関しても
ステンレスタンクとトップキュヴェ用のオークの桶を新調。
全て手摘みによって収穫し、コンベヤーを使って慎重にタンクに運ぶように
したため、過度のフィルタリングが不要となり、わずかな清澄・濾過を行うのみに変更しました。
こうした醸造工程の徹底的な見直しは全てピノ・ノワールのテクスチャーのため。
なぜなら彼は「いかに優しくブドウに接するか」がワインの質感を決めると
考え、ピノ・ノワールにおいてはフレーバーと並び、
きめ細かいテクスチャーこそが重要だと確信しているからなのです。

卓越したテロワールと世界が認めた品質──ムルソーの新たな時代を切り拓くワイン
ライバルはラフォンやルーロたち
「我々は目標とするレベルの半分のところまできた。ネゴシアンはもう相手ではない。
我々のライバルはラフォンやルーロたちだ」と語るステファン・フォラン。
彼らに肩を並べる日はそう遠くないとWA誌から評される
シャトー・ド・ムルソーの今後に、世界中の注目が集まっています。
もう一つ忘れてはならないのが
シャトー・ド・ムルソーの持つ畑のポテンシャルの高さ。
その長い歴史の中では、領地の拡大に伴い優れた畑を手に入れてきた背景があり、
現在は北のコルトンから南はピュリニー・モンラッシェまでの計60haを所有。
そのうちプルミエクリュとグランクリュが23haと3分の1以上を占めています。
ムルソーにおいて特筆すべき1級畑であるシャルムの最大の所有者(4.7ha)であり、
その半数以上が特に優れているとされる上部にあるということも見逃せません。
各評価誌のコメント
短期間での品質の向上は見逃されるはずもなく、各評価誌から称賛を受けています。
ワイン・アドヴォケイト誌
2012年以前のワインとは全く別物。
目を見張るほどの素晴らしいワインが存在する。
アラン・メド―
以前は衰弱していたが、2012年以降赤も白も印象的な品揃え。
ジャンシス・ロビンソン
ブルゴーニュの隠れたダークホース。
※インポーター資料より引用