マウント・エデン・ヴィンヤーズ Mount Eden Vineyards

マウント・エデン・ヴィンヤーズの歴史とオーナー、ジェフリー・パターソン

標高約610mの山頂に位置し、眼下にシリコンバレーを見下ろす、カリフォルニアの歴史あるワイナリー、マウント・エデン・ヴィンヤーズ。

サンフランシスコから約80km南に広がるサンタクルーズ・マウンテンAVAに属し、その冷涼な環境と独特の土壌が、世界的に評価されるワインを生み出し続けています。

現在のマウント・エデン・ヴィンヤーズの礎を築いたのは、現オーナー兼ワインメーカーのジェフリー・パターソンです。

1972年に畑とワイナリーを買い取り、1981年にアシスタント・ワインメーカーとしてチームに加わった彼は、1983年にはワインメーカーに就任。
1980年代からコツコツと株式を買い足し、2008年には過半の株式を取得してオーナーとなりました。

90年代にはワイナリーの改修を行い、山の斜面を掘り下げてワインカーヴを造り、畑の改植も実施。絶え間ない品質向上への追求が、今日のマウント・エデン・ヴィンヤーズの評価を確立しました。

2007年には新たなワイナリーと畑を購入し、「ドメーヌ・エデン」という別ブランドも立ち上げています。現在は娘のソフィー氏、息子のリード氏も加わり、家族経営でワイン造りに情熱を注いでいます。また、ジェフリー・パターソンは、ワインの「バランスの追求」を掲げた生産者グループIPOB（In Pursuit of Balance、2011年～2016年活動）にも参加するなど、若い生産者への指導にも尽力しています。

サンタクルーズ・マウンテンAVAと厳しい土壌環境

1945年の設立以来、マウント・エデン・ヴィンヤーズはシャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨンに特化し、少量生産を貫いています。

特にシャルドネとピノ・ノワールでは、カリフォルニア最古のエステート・ボトル（生産者元詰め）を手がけるワイナリーの一つとしても知られています。
ワイナリーが位置するサンタクルーズ・マウンテンは、1982年に認められたAVA（アメリカ政府公認ブドウ栽培地域）の中でも、マウンテン・グレープとしては最も早く産地として認められた地域の一つです。
険しい森に囲まれた標高600メートル前後の山頂付近に広がる畑は、養分に乏しい痩せた「フランシスカン・シェール」土壌。
この厳しい環境が、凝縮感と酸のバランスに優れたブドウを育み、70年以上にわたりクラシックなスタイルのワインを世に送り出しています。

熟成で真価を発揮するクラシックなスタイルのワイン

マウント・エデンのワインは、そのしっかりとした骨格が特徴です。
リリース直後よりも、10年以上の熟成を経て、その真価を発揮すると言われています。

まるでフランスの伝統的なワインのように、熟成によって複雑な要素が花開き、畑の個性を最大限に生かしたブドウと、手作業にこだわった伝統的な醸造方法が織りなすオリジナリティ溢れる風味を存分にお楽しみいただけます。

※インポーター資料より引用