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ヨーロッパ最大の活火山として知られるエトナ山。その麓に広がる大地は、真っ黒な溶岩と緑の草原が織りなすコントラストが目を引く、肥沃な土地です。この地では、はるか紀元前から土着のブドウが栽培されてきました。テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレは、このエトナの独特なテロワールに心奪われた一人の偉大な人物によって設立されました。その人物こそ、イタリアワイン界に革命をもたらしたマルコ・ディ・グラツィアです。マルコは、世界市場から取り残されていたバローロを、近代的なアプローチで再興させた「バローロ・ボーイズ」の立役者として知られています。もともとイタリア全土から素晴らしいワインを見つけ出す卓越したワイン商として活躍していましたが、次に彼の心を捉えたのがエトナでした。エトナのテロワールが持つ唯一無二の複雑さに魅了されたマルコは、自らワインを造ることを決意し、2002年に「黒い大地」を意味する名をもつ「テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレ」を設立したのです。
テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレの畑は、その名の通り、噴火によって生まれた溶岩や火山灰を豊富に含む独特の黒い土壌でできています。この土壌は、少し離れただけで構成が大きく異なるほど多様性に富んでいます。さらに特筆すべきは、400~1,000mにも及ぶ広範な標高差です。この標高の高さが、昼夜の寒暖差を大きくし、エレガントでアロマティックなブドウを育みます。また、ヨーロッパ全体を襲ったフィロキセラ害から逃れた、貴重な古樹が多く残っていることも、エトナの大きな魅力です。これらの要因が重なり合って生まれるワインは、まるでブルゴーニュのワインのように、エレガンスに溢れ、香り高く、区画ごとに異なる表情を見せてくれます。
テヌータ・デッレ・テッレ・ネーレの最大の功績は、このテロワールの多様性を世界に知らしめたことです。彼らは、エトナで初めて「クリュ(単一畑)」の概念を導入し、畑ごとの個性を尊重した醸造・瓶詰めを行いました。
この極めてブルゴーニュ的なアプローチは、エトナワインの概念を打ち破るものであり、マルコの卓越した洞察力と情熱の証です。彼の功績により、エトナは「地中海のブルゴーニュ」として世界的な注目を集める産地へと飛躍したのです。
※インポーター資料より引用
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