ヴァンサン・ジラルダン|世界の頂点へ駆け上がったブルゴーニュの革新者
ヴァンサン・ジラルダンは、ブルゴーニュの伝統的な枠を超え、「革新」と「復活」の二つの時代を経て、世界の頂点へと駆け上がった特別なドメーヌです。
1982年、わずか21歳でドメーヌを立ち上げたヴァンサン・ジラルダン氏は、若くして「ネゴシアン・ワインメーカー(ネゴシアン・ヴィティフィカトゥール)」の先駆者として成功を収めました。
当時一般的だった「出来上がったワインの買い付け」ではなく、契約農家を訪ねて「ブドウの状態」で買い付け、自ら醸造するという徹底した品質管理を導入。
これにより、高品質かつコストパフォーマンスに優れたワインを世に送り出し、世界的な評論家ロバート・パーカー氏をはじめ、熱狂的な支持を獲得しました。

危機を乗り越え託された魂|新生ジラルダンの幕開け
設立から30年を迎えた2012年、ヴァンサン氏の体調不良と後継者不在により、ドメーヌは大きな転機を迎えます。
ワイナリーと多くの自社畑は手放されることとなり、残されたのは最新の醸造設備と、優秀なスタッフだけでした。
しかし幸いにも、新たなオーナーはドメーヌの運営体制を維持。それどころか、ヴァンサン氏の右腕として活躍していた醸造家エリック・ジェルマン氏を、畑と醸造の全てを司るトップに任命しました。
この人事が、ヴァンサン・ジラルダンに「復活」をもたらす決定打となります。
【テロワール哲学の継承者:エリック・ジェルマン氏】
1973年生まれ。
ムルソーの名門「アンリ・ジェルマン・ペール・エ・フィス」出身の生粋のムルソー人。
DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)やルフレーヴのコンサルタントを務めたキリアコス・キニゴプロス氏の下で経験を積み、ジョルジュ・ルーミエやダヴィド・デュバンなど、トップドメーヌでも醸造経験を積んだ超実力派です。
2002年にヴァンサン・ジラルダンに正式加入。
かつて濃厚さが特徴だったヴァンサンのスタイルを、2007年についに「ピュアでエレガント」なスタイルへと変革させ、現在の高い評価の礎を築きました。
エリック氏の哲学は「良いワインの90%は畑で良いブドウをつくることによって決まる」という一貫したもの。
この哲学に基づき、新生ジラルダンは、畑の管理部門を立ち上げ、自社管理畑を増やし、オーガニックまたはビオディナミ栽培を徹底。
素材であるブドウを最も重視する彼のワイン造りの姿勢は、まるで日本の繊細な食文化にも通じるものがあります。
【経営を支えるパートナー:マルコ・カスケーラ氏】
1969年生まれ。
ドイツの金融業界を経て、ワインへの情熱からブルゴーニュへ。2010年にヴァンサン・ジラルダンに入社し、ヴァンサン引退後は営業・輸出部長としてエリック氏とともに経営を牽引。
エリック氏がワイン造りに集中できる環境を整え「新生ヴァンサン・ジラルダン」の世界的な躍進を支えています。

ヴァンサン・ジラルダンの世界的評価
エリック氏率いる新体制のもと、ヴァンサン・ジラルダンの品質は瞬く間に高まりました。
ドメーヌ売却の危機を乗り越え、エリック氏の確固たる哲学と情熱、そして畑への飽くなき探求心によって、ヴァンサン・ジラルダンは「コストパフォーマンスの高い生産者」から「最高品質のワインを造るトップドメーヌ」へと生まれ変わったのです。
その評価は、世界的なワインガイドや専門誌が証明しています。
- 『ベタンヌ+ドゥソーヴ』で4ッ星(デュジャックやルフレーヴと並ぶ評価)に昇格。
- 『ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』で2ッ星(ソゼやピエール・イヴ・コラン・モレと並ぶ評価)に昇格。
- 『ワイン・アドヴォケイト』では、2017年バタール・モンラッシェがエティエンヌ・ソゼと並ぶ最高得点96点を獲得。
- アメリカの『ワイン&スピリッツ』誌でも「TOP 100 WINERIES OF 2019」に選出。
「ピュアでエレガント」に磨き上げられたそのテロワール表現は、グラン・クリュからスタンダードクラスに至るまで、すべてのワインに反映されています。
※インポーター資料より引用