ドメーヌ・シャンソン
Domaine Chanson

【 所在地 】フランス/ブルゴーニュ地方 ボーヌ 【 創立 】1750年
幅広いアペラシオンのワインを生産する老舗メゾン
ブルゴーニュで産出されるワインをフランス国内やヨーロッパに販売していたシモン・ヴェリーが、1750年にシャンソンを設立しました。
ボーヌでも1、2を争う歴史あるメゾンとして知られています。
伝統を守りながら近代技術を取り入れ、畑のテロワールを反映したピュアなワイン造りを行っています。
1847年から1999年まではシャンソン家が経営を担っていましたが、1999年にボランジェ・グループがこのメゾンを買収し、それ以降、畑やカーヴに大規模な投資が行われてきました。
所有する畑で収穫されるブドウから造られる「ドメーヌ・ワイン」のほか、シャンソンが求める品質基準を満たすブドウを栽培農家から厳選して買い付け、それぞれのテロワールを余すことなく表現した幅広いアペラシオンのワインを生産しています。

徹底した品質管理下で行われる全房発酵
赤ワインは、アロマが最大限引き出されるよう、伝統的な醸造方法を採用しています。
現在では一部の有名ドメーヌでしか行われていない「全房発酵」がその代表です。
除梗をせずに梗(へた)も含めて発酵させることで、フローラルでスパイシー、かつエレガントな味わいに仕上がります。
全房発酵を行うためには、果実だけでなく、梗や種、果皮がしっかりと成熟するのを待ってから収穫する必要があるため、通常の収穫より1週間ほど遅らせます。
収穫時期を遅らせることは天候などのリスクを伴いますが、完璧な状態で全房発酵を行うには欠かせません。
また、梗に含まれるセルロースの働きでアルコール分子が吸着され、結果的にワインのアルコール度数が1.5%ほど下がります。
これにより、ワインは強すぎず、繊細でエレガントな仕上がりになります。
白ワインについても、全房圧搾を行います。
房ごと圧搾機に入れて圧搾することで、梗がクッションの役割を果たし、均一に優しく圧搾されます。
その結果、ピュアな味わいが引き出されます。
自社開発の最新機械で実現した低温長期マセレーション
収穫されたブドウは、約25℃(外気温)で醸造所に運ばれ、最新のトンネル型冷却機でゆっくりと7℃まで冷やされます。
この冷却には時間をかけ、約8〜10日間、低温長期マセレーションを行います。
この段階で低温を維持することで酵母は休眠し、代わりに酵素が働きます。
酵素はブドウの果皮に付着しており、後のアロマの基となります。
低温でゆっくりとマセレーションを行うことで、アロマが最大限に引き出されるのです。

ブドウ本来のポテンシャルを引き出す熟成方法
アルコール発酵後、ワインは木樽に移され、平均18ヶ月間熟成されます。
新樽比率は最小限に抑え、赤ワインで最大30%、白ワインでは最大15%のみに限定しています。
この比率はワインのレンジによって変えることなく、同じヴィンテージであればすべて同一比率で使用します。
新樽の使用を最小限に抑えることで、樽香が過剰にならず、ブドウ本来の味わいがワインにしっかりと反映されます。
また、熟成はシャンソンが所有する歴史的なセラー「バスティオン」で行われます。

シャンソンのスタイルを継承する、 才能あふれる3人
ドメーヌ・シャンソンでは長年シャンソンを支えてきたヴァンサン・アヴネルが2017年ゼネラルディレクターに就任して以降、自然を尊重した品質の高いキュヴェ作りを大切に、大胆な挑戦に挑んできました。
彼を中心とし、栽培家、醸造家として若き才能を発揮するジュスティーヌ・サヴォワとリュシー・オジェ、また彼女達を支えるワインチームの緻密な努力の積み重ねが、シャンソンに大きな改革をもたらしています。

インポーター資料より引用